現在では世界中で使用されている仮想通貨。取引所で通貨を購入して、投資している人も多くいるのではないでしょうか。特にXRPは取引所間での送金目的での購入や、XRP裁判で判決が出た際に購入した人も多くいた仮想通貨です。
2023年8月17日、仮想通貨取引所のBIT(BIT Crypto Exchange)がXRPのオプション取引サービスをローンチしたことで話題になっています。「オプション取引って何?」「オプション取引のデメリットはある?」「オプション取引と先物取引はどう違う?」といった疑問を持った方に向けて、この記事では
- オプション取引とは?
- オプション取引・先物取引の仕組み
- オプション取引のメリット・デメリットは?
- オプション取引と先物取引の違い
についてそれぞれ解説していきます。この記事を読むことで「オプション取引」についてわかります。是非、最後まで読んでみてください。
オプション取引とは?
オプション取引とは、暗号資産以外の資産でも行うデリバティブ取引の内1つです。事前に定めた期日に特定の資産を現時点で決めた価格で売買する権利を取引します。取引を終わらせるには、権利を売り払うか期日に権利を行使及び破棄するかのどちらかです。リスクヘッジの手段としてよく利用されています。
購入する権利は「コールオプション」、売却する権利は「プットオプション」です。権利料を「プレミアム」と表すこともあります。BITは暗号資産でのオプション取引は急速に発展しており、今後さらに早く成長していくと予想しています。
オプション取引・先物取引の仕組み
オプション取引や先物取引の仕組みは以下の通りとなっています。
- 売買の差額をやり取り
- 証拠金が必要
- 取引期限がある
それぞれ解説します。
売買の差額をやり取り
オプション取引・先物取引の決済方法は以下2つの決済方法があります。
- 取引期日までに転売または買戻しで決済
- 決済期日に計算する清算価格による決済
どちらも先物価格と決済価格の差額を受け渡す「差金決済」を行います。利益が出ればその分の資金は手に入るが、損失が出ればその分支払わないといけません。
証拠金が必要
確実に履行を果たすために、当事者が一定額を証拠金として差し入れなくてはいけません。金額は、リスクベースの証拠金計算方法「SPAN」を元に計算され、各証券会社はこの金額を基準にして当事者が支払う証拠金を決めます。
取引期限がある
オプション取引や先物取引には取引期限が設けられています。期限があることにより、値下がりしたタイミングでも期限が来たら取引しないといけません。期限内に予測した通りの値動きにならなければ損失になります。
オプション取引のメリット・デメリットは?
オプション取引でのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
オプション取引のメリットは以下があげられます。
- レバレッジ取引のため、少ない投資で大きなリターンを狙える
- 株価指数が投資対象となるため、銘柄分析が必要なく、銘柄選択が簡単
- 夜間でも取引可能
デメリット
オプション取引のデメリットは以下の通りです。
- 利益や元本が保証されない
- 買い手側は必ず権利料を支払なくてはいけない
- 売り手側は買い手の権利行使によって大損する場合もある
- 期限によって期待通りの値段で取引できないことも
オプション取引と先物取引の違いは?
オプション取引と先物取引は同じデリバティブ取引ですが、違いがあります。オプション取引は先述した通り「物を買うまたは売る権利」を売買する取引です。先物取引は、「物を売買することを約束する」取引になります。簡単に言うと、権利の取引と売買契約の取引の違いになります。
まとめ
今回は、オプション取引について解説しました。XRP裁判の判決により、BITがローンチしたXRPオプション取引ですが、大きなリターンを狙える代わりに大きなリスクもある取引です。利用する場合は、リスクに十分気を付けた上で利用するようにしましょう。