仮想通貨や国際送金の時に早さや手数料の安さでよく使われる仮想通貨といえば「リップル(XRP)」です。NFTゲームや仮想通貨取引を行う人は知っている人も多いのではないでしょうか。そんなリップルは、2020年12月よりSEC(米国証券取引委員会)と裁判を行っていました。2023年7月に判決し、SECの申し立てを一部認めたものの、リップルの勝訴となりました。「今更だけど仮想通貨リップルって何?」「リップルとSECの裁判は何故始まったの?」「SECが告発棄却したって本当?リップル裁判の今後はどうなるの?」といった方に向けて、この記事では
- 仮想通貨リップルとは
- リップル 裁判が始まった理由とは
- リップル 裁判の今後はどうなる?
について解説していきます。この記事を読むことで仮想通貨リップル 裁判の今後についてわかります。是非、最後まで読んでみてください。
仮想通貨リップルとは
リップル(XRP)は、201年より発行が開始された仮想通貨です。世界45ヵ国で300以上の金融機関が参加している国際送金ソリューション「RippleNet」を利用した仮想通貨になります。発行上限数は1000億XRPですが、既に全て発行済みなのでビットコインのようなマイニングの仕組みはありません。送金速度が速く、手数料が少ないことから取引所間の送金や国際送金に使う人が多くいます。2023年5月、リップル社は中央銀行デジタル通貨(CBDC)とステーブルコイン開発に向けて新プラットフォーム「Ripple CBDC Platform」を立ち上げたと発表しました。今後もリップルは様々な発展を遂げていくことが予想されています。
リップル 裁判が始まった理由とは
リップルとSECの裁判が始まったのは2020年12月、SECがリップル社とCEOブラッド・ガーリングハウス、共同創設者のクリス・ラーセンに対して、証券法違反として提訴したのが始まりです。SECはリップル社が未登録の仮想通貨リップルを有価証券として販売し、約13億ドル相当の資金を得たとして提訴しました。2023年7月、この提訴について判決が下り、SECの申し立てを一部認めたものの、リップル社が勝訴しました。
リップル 裁判の今後はどうなる?
裁判で敗訴となってしまったSECですが、判決後は「判決を引き続き検討する」と同判決に対して控訴の可能性をあることを示唆していました。しかし、2023年10月20日に、SECがリップル裁判でのCEOらへの告発を棄却することが報道されました。
リップル最高峰責任スチュアートアルデロティ氏のコメント
SECが棄却したことに対して、リップル社の最高峰責任スチュアートアルデロティ氏は「SECはクリスとブラッドを個別に提訴という大きなミスを犯した。そしてSECは降伏し、我々の幹部に関する全ての告発を棄却。これはSECによる降伏で和解ではない」と話しています。
ガーリングハウス氏のコメント
同じく棄却されたことに対して、提訴されたガーリングハウス氏は「約3年間、私とクリスは政治的意図を持った根拠のない疑惑の対象になっていた。SECは、オフショア取引所で資金を盗んでいる犯人を探す代わりに、善良な人々を追いかけていた」とコメントしました。
裁判は終わるのか?
今回SECが棄却したのはあくまで一部の提訴に対してです。リップル社が仮想通貨を機関投資家へ直接販売した点については、引き続き協議を続けると言われています。今後の新たなスケジュールについては11月9日までに提出する予定と報道されています。
まとめ
今回は、リップルとSECが行っている裁判について解説しました。2020年に始まった裁判ですが、今回SECが棄却したことで終わりが近づいているのかもしれませんね。2023年7月の勝訴でリップルの価値が急騰したので、今後の情報に注目していきましょう。