みなさんは暗号資産が「氷河期」に突入するのではないか、という内容のニュースをご覧になりましたか。です。金利の引き上げや規制の強化など、様々な要因から2022年1月に約半年ぶりの安値に転落しました。今後の見通しもそれほど明るいものではないとのことです。このニュースを受けて皆さんはどのように感じましたか?
- 「もう正直上がる気がしないし、このまま撤退かな」
- 「いや、とりあえずは現状維持で。。。」
様々な意見があるでしょう。今回は仮想通貨の暴落について概要を説明し、今後の見通しまで解説していきたいと思います。この記事が皆さんに仮想通貨の今後を考えるきっかけになる記事になれば幸いです。
仮想通貨 暴落の概要
2022年6月13日時点でビットコインが2020年12月以来、実に1年半ぶりに300万円を下回りました。2021年10月につけた高値からは、60%もの下落率となっています。ビットコインのみならず、イーサリアムにおいても、2021年12月の高値から70%下落と仮想通貨全体が軒並み暴落を見せています。5月上旬に起こったステーブルコインの「TerraUSD(UST)」の機能崩壊の影響は大きく、USTに引きずられる形で仮想通貨全体が下落していきました。
仮想通貨 暴落の理由について
では、なぜこのような暴落が起こってしまったのでしょうか。仮想通貨が暴落する原因は大きく以下の5つに分類されます。
- 大国の規制
- 株式・為替市場との連動
- ハッキングによる被害等
- 著名人による関連発言
- 急騰後の反動
今回の暴落は、まさに1番の大国による規制、つまりはアメリカによる金融政策が仮想通貨市場へも影響を見せていると言えます。2021年9月には、中国で仮想通貨を利用した決済やサービスが全面的に禁止され、発表後ビットコインの価格が9%ほどの下落を見せました。やはり大国における市場への影響は計り知れません。
また、こういった各国の金融政策はもちろんのこと株式・為替市場へ影響します。そこから連動する形で仮想通貨市場も上下を繰り返します。一方で、直接的にハッキングによって市場が狂うケースや著名人(例えば、テスラ CEOイーロン・マスク氏)による発言によって価格が急騰したり下落したりというケースもあります。
どれか1つの要因によって暴落するのではなく様々な要因が絡まり合って大きなものになります。
暗号資産 今後はどうなる?
価格の上下が激しく、直近で暴落を経験した暗号資産ですが、今後はどうなっていくのでしょう。様々な見解があることは百も承知で、長い目で見れば十分に期待できると予測しています。理由は大きく3つです。
- 決済通貨として利用可能
- 参入企業の増加
- ボラティリティが大きいため
日本でも、コロナ禍の影響でキャッシュレス決済が徐々に普及してきています。他国に比べれば、まだまだ現金派が根強い日本ですが、今後キャッシュレスの普及に加えて暗号資産の決済への利用も増えていくでしょう。実際に金融庁が認可している取引所も増えてきています。つまり、現金やクレジットカードと同等の扱いということです。
こういった決済通貨事業への企業参加も活発で「株式会社メルカリ」も子会社を作り参入しています。また、メタバースという仮想空間内におけるサービス提供にも名乗りをあげる企業が増加しています。これらは、現在落ち込んでいる暗号資産を盛り上げる要素の1つになってくるでしょう。
リップル 今後の見通し
では、暗号資産の中でも有名どころのリップルを例に、今後の動きを見ていきましょう。
2022年7月10日時点でのリップルの価格は45.5円前後。5月上旬が50円前後だったため、緩やかに下降傾向にあります。当分はこのトレンドは変わらないでしょう。しかし、将来的にはリップルは上昇を見せると予想しています。理由は、以下の3つです。
- 送金のスピードと安さに対する評価
- メタバースへの参入
- 大企業からの金銭的支援・提携
送金スピードと安さはビットコインをはるかに凌駕しています。また、メタバース市場への参入とNFTを鋳造・売買できるオープンなメタバースの構築を発表しています。メタバースはBloombergが2024年に8,000億ドル規模になると予想しているほど期待値の高い市場です。リップルの今後も比較的明るいとも言えそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最近は、暗号資産についての暗いニュースが多く、その場で足踏みしてしまっている方も多いのではないでしょうか。暗号資産は、ボラティリティの大きさから分析が非常に難しい分野です。みなさんそれぞれの意見があると思います。しかし、今回はあえて明るい方向性を示させていただきました。バブル崩壊やリーマンショックがあっても、長い歴史で見れば右肩上がりになっている株式市場と同様に仮想通貨も同じ道を歩めるのではないでしょうか。仮想通貨の今後について、考えるきっかけになる記事になれたら幸いです。