3月10日に米リップル社が発表したNFTクリエイターへの出資が話題になりましたね。ブロックチェーン技術を用いた決済ソリューションを手がけるリップル社が出資を行い、その時点で4,000人ものクリエイターがファンドに応募していました。これほどまでに熱気を帯びるNFTですが、
- 「そもそもNFTって何?」
- 「ブロックチェーンの会社が出資するってことはブロックチェーン絡みの仮想通貨みたいなもの?」
このように初めて耳にする方も少なくないでしょう。また、NFTは聞いたことがあってもその中身までしっかり把握されてる方は、それほど多くないように思われます。そこで本記事では、NFTとは一体どういったものなのか、内容から始め方まで解説していきます。
NFTとは
NFTとは、「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のことを指します。
と、いきなり言われてもわかりませんよね。漢字を丁寧に見ていけば大枠の理解はできます。「偽造不可」つまり「ニセモノ」を作ることが出来ないということ。そして「鑑定書・証明書」はお墨付きってところですかね。要はエビデンス(証拠)です。最後は、純粋に「デジタルデータ」です。まとめると、「ニセモノを作ることが出来ないようお墨付きをもらったデジタルデータ」ということになります。
NFTの必要性について
では、なぜデジタルデータを偽造不可な状態にしないといけないのでしょうか?それは従来、デジタルデータが現物と違って偽造や改ざんが容易に出来てしまっていたため資産的価値がなかったためです。例えば、有名な「モナリザ」は様々なところで模倣されていますが、その模倣品に資産的価値はありません。ルーブル美術館に展示されている本物のみが価値を持っています。鑑定士などのお墨付きをもらい「本物」と「ニセモノ」の区別が着くようになっているからです。
しかし、デジタルデータは改ざんが容易で「本物」と「ニセモノ」の区別がつかず、価値を付与することが困難でした。そこで登場したのがNFTです。NFTは、ブロックチェーンの技術を用いて改ざんを防ぎ、デジタルデータに価値を付与することを可能にしました。要するに、所有権の証明が可能になったのです。デジタルデータで話題になっているものには「アート」や「ゲーム」、「音楽」などがあります。NFTの出現によりデジタルデータの市場進出が始まりました。
NFT 始め方
NFTは、クリエイターとして創作物を生み出し、参画して売りに出すことも可能ですが、一般の方が仮想通貨のように売買によって利益を出すことも可能です。まずは取引所で仮想通貨を購入します。
「Coincheck」や「bitfFyer」などが有名です。そして「ウェブウォレット」と呼ばれるインターネット上の仮想講座に送金します。日本語にも対応している「メタマスク」が使いやすいでしょう。送金が完了したらnftマーケットプレイスで各種手続きを踏み、売買していきます。
国内初のNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」は、利用者も多く安心して取引ができるでしょう。マーケットプレイスによっては「ガス代」と呼ばれる手数料を必要とする場合があるので、利用するマーケットプレイスは事前にチェックしておきましょう。
NFTと仮想通貨
NFT化されたコンテンツの購入に必要なのが「仮想通貨」です。NFT利用者の増加から、NFT に関連した銘柄の価格は高騰しているので、売買のタイミングには十分に気を付ける必要があります。そこでNFT関連の銘柄として、おすすめの仮想通貨に
- エンジンコイン(ENJ)
- テゾス(XTZ)
- フロウ(FLOW)
などがあります。その他にも、多数のNFT関連銘柄があります。それぞれ価格や利用できるプラットフォーム、取り扱っている取引所が違うなど特徴が分かれているため、まずはご自身が気になるプラットフォームを選び、その中から仮想通貨を選ぶ流れとなりそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、NFT について、その内容から始め方までの概要をお伝えしてきました。最近よく話題に上がるNFTですが、実は日本人VRアーティストが出品した作品が約1,300円で落札されています。ネット上のプラットフォームは誰でも利用可能なため、一般の方が売買で楽しむのはもちろん、これまで所有権の所在証明が難しかったデジタルアートクリエイターの方々が活躍できる場にもなっています。ブロックチェーン技術の登場から仮想通貨を始め、NFTなど様々な技術が展開されてきています。今後の動向にも期待できそうです!